昨日の米国雇用統計発表直後のドル円値動きとロスカット
「潮漬けがよくない」、「証拠金が少ないとリスクが大きい」などと言われる理由が昨日浮き彫りになりました。
私の使用しているFX会社のロスカットは、純資産額が減り、証拠金維持率が50%になった時、自動で強制的に発動するシステムです。
純資産=評価されたその時口座に入っているお金(総資産から含み損を控除された残額)
証拠金維持率=必要証拠金に対する証拠金の残高の割合(つまり純資産÷必要証拠金)
素人目線ではありますが、
無理やり昨日のドル円で起こりうる最悪のロスカットをご説明いたします。
想定は、証拠金100000円でFXを始めた人が、98円20銭でドル円を2枚購入していて、決済できず、含み損を抱えたまま雇用統計に臨むという設定です。
損切りできず、雇用統計発表の時間までポジションをもっていたという場合、この証拠金で雇用統計を迎えるのはリスク大というのはお分かりかと思います。長期保有であれば、証拠金をそれなりに入れてポジションを持ち越すので、雇用統計時にポジションを保有していることが悪いということではありません。少ない証拠金で短期トレードなのに雇用統計をポジション保有したまま迎えたということがよくないと言ってます。
ドル円レートは、直前95円75銭あたりでしたよね。発表直後に、96円台回復したものの一気に序セットコースターのごとく強烈な下落で94円98銭をつけ、その後1時間程度で97円台まで回復、そして終値は97円56銭程度。
この時、この方の証拠金はどうなるか・・・
含み損が瞬間的に最大-64400円になります。この時、純資産は当然35600円です。よって証拠金率は35600円÷(ドル円2枚の必要証拠金78050円)ですので、45%になる計算です。なので、この手前でFX会社のロスカットが強制執行されます。
ポジションを強制決済された後に急激にドル円回復し、結果は、もしポジションを持っていたプラスで決済できたことになります。
無理やり数値とケースを考えましたが、こういったケースって、少ない証拠金でFXしているとあり得るケースで、こういった不運な後悔しきれない取引ってなぜかよくあるのです。(皆さんが口を揃えておっしゃる話)
そもそも証拠金残高に対する含み損の割合が大きくすることに問題がありますので、それを排除するための対策をとる必要がございますよね。
私はこんな不運は、損切りできない時期にかなり遭遇してきました。ここまで来ると損切りにも抵抗がでてしまうので、含み損が大きくなる以前に自分で損切りすることにしてます。損切りするのが嫌になる金額に、損切りを設定するのも1つの考え方となりますが、私の損切りの第1の基準はこれにあります。これ以上の金額は嫌だという金額になったら損切りしてね・・・と逆指値を設定しております。
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